SETAGAYA 246 ONLINE HALF MARATHON
Graphic, Web, Logo, VI+CI, Product, Art Direction, Photo Direction
【Background】
毎年11月に開催される世田谷区主催のランニングイベント『SETAGAYA 246 HALF MARATHON』。日本陸上競技連盟の公認大会で、優秀な成績上位者は2月の東京マラソンに招待される。
しかし2020年はCOVID-19の影響で開催することができず、代替としてオンラインマラソンが開催することが決まった。その名も『SETAGAYA 246 ONLINE HALF MARATHON』。その際にビジュアルアイデンティティも一新することになった。
【Logos】
与件では「前ロゴへのリスペクトが感じられるようなロゴにしたい」と伝えられていた。前ロゴは、3つの円が連なり、その中央に世田谷の「S」が、曲がりくねった道にも見えるような形で配置されたものだ。
しかし、様々な試行錯誤を重ねた結果、ロゴマークは「246」の文字をモチーフにするのがいいのではないかと考えるに至った。「246」は大会名の中でもひときわキャッチーで分かりやすい。
懸念点としては、数字を使ったロゴは世の中にありふれているということだった。あまりに数字として分かりやすく出してしまうと、逆にどっかで見たようなものになり、目が流れてしまう。そこで、一見記号のように見えるように作ることにした。
ロゴの形を成型する上で、ステンシルのような切れ目を利用すれば、2と6を同一の形にできることを発見した。さらにそこに、前ロゴで使っていたうねった道のようなSマークを利用すれば、完全な点対称のマークにできるし、何より、与件にあった「前ロゴへのリスペクトを込めたデザイン」という要素も達成できると考え、実行した。
【Brand Color】
ブランドのカラーリングは、前ロゴに引き続き、青を踏襲することにした。
大会のスタート・ゴール地点である駒沢公園陸上競技場のコースは青だ。だからこれはそのままの方が良い。しかし、青の色味だけは明度を下げ、深めた。より競技場のコースの色に近づけると共に、ライトな印象を消したかったからだ。
名門の青山学院大学がこのレースを試金石にするくらい由緒あるレースだ。軽くは見えない方がいい。こうして、ゴールゲートでもある黄色を差し色として使うことを想定しつつ、ドミナント・カラーを設計した。
Creative Derector : Yuito Ueda
Art Director / Graphic Designer : Yu Miyazaki
Client : Setagaya Sports Promotion Foundation
Production: hashiruhito productions
https://www.se-sports.or.jp/event/246